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最初から腹を割り接するということ

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いま実家の周りの狭いエリアのタウン情報サイトの構築に取り組んでいます。

たぶんターゲットとなるのは数千人レベルです。インターネットメディアとして常識とは真逆のアプローチだとはわきまえているのですが、究極の差別化によるターゲットの絞り込みという観点では正解ではないかという勝手な思い込みで走り出してしまいました。

3月まで地域コミュニティの長を仰せつかっていますが、4月からはこちらに本腰を入れて取り組もうと考えています。

そこで1月初旬に仮オープンして間もなく地域の有力者に宣伝を兼ねてご案内したところ、すぐさまある人物を紹介してくださいました。

それは荒れ果てた里山の旧街道をボランティアで整備し、十数年かけ立派な遊歩道として復活させた会の役員の方でした。

僕も自サイトでぜひ紹介したいと思っていたので、さっそく本日案内状をメールで差し上げました。

そこには地域の抱える深刻な問題と正面から向き合うサイトの開設趣意のほか、最下段に僕の略歴を添えています。昭和●●年生まれであること。地元の小中学校を卒業したこと。長年故郷を離れ東京で仕事をしていたこと。現在は家族と離れ実家の母と暮らしていること。短い文章ですが、僕の生きてきた道筋が端的にわかるようになっています。

すると返信がすぐやってきました。

そこには文末に「私事ですが」で始まる丁寧な略歴が記されていました。ほかの土地から移住されてきたその方がなぜそこを選んだのか、移住される前、移住してからどのような人生を歩まれてきたのか。いまの取り組みをどう発展させていきたいのか。それはその方の姿勢がしっかり読み取れるものでした。

僕はいま手掛けているサイトの価値を知っていただくのも重要でしたが、同様にそれを成し遂げようとする者がどのような人間であるかお伝えしたかった。するとまさに呼応するかのような人間味あふれるお返事をいただいたのです。

腹を割って接すれば、応えてくれる人がいる。

その出逢いがとにかくうれしい今日でした。

 

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