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歌手坂本冬美が教えてくれたこと

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Twitterのメインアカウントを新しく作成し先祖返りした。
「フォロー中」も「フォロワー」も、どちらもゼロ。
なかなかに清々しい。

きっかけは昨年押しに押した12月31日。
紅白中の坂本冬美「ブッダのように私は死んだ」の歌唱あと。
僕は自分のふがいなさに苛まれていた。

その数日前に初めてこの楽曲を知り、
YouTubeで聴き感動する。
桑田佳祐の詩のよい意味での外連味と
それでいて練りに練られた深い情念の世界にうなった。
そして彼との共演を叶えた奇跡に応えるべく歌う坂本冬美。
死に化粧を思わせるふけ顔での
こぶしを抑えての歌唱は
「故郷へ帰してくれ」をリアルに響かせていた。
これは演歌の集大成であり、新世界であり、
女唄でありながら、赦しを与えられ救われる男唄でもある。

僕はそのよろこびを伝えるべく
自分なりに解釈した歌詞の意味を
メインアカウントでしつこくツイートした。
そのボルテージは上がりに上がり、
いよいよ本来の目的である「サイトの宣伝」を
排除しさえした。
思いを伝えるのに「商業目的」の投稿は
相応しくないと感じ、すぐさま削除したのだった。

さて、期待し、待ちに待った紅白。
しかし番組の演出はじつにそっけなかった。
桑田佳祐の登場ばかりが持ち上げられ
肝心の坂本冬美の歌唱には
スモークさえたかれないシンプルなものだった。
彼女は変わらず感情を抑え
だからこそ際立つ恨み節を歌い上げた。
スカートの裾を少し持ち上げる
エロティシズムは控えられたが
懸命にその世界観を描くことに専念していた。

歌い終えた後、僕は彼女の勇気に心を揺さぶられた。
安定した世間の評価を捨て、
誰も踏み込んだことのない領域へと進んだ彼女。
どれほど思い悩んだことだろう。
そしてその一方で自らの中途半端さに気づかされた。
これこそがまさに僕の「ふがいなさ」だった。

最も熱い気持ちを伝えたい。
今回のその熱さは
サイトの過去記事がプラグインで自動投稿される
このアカウントで放たれるべきではないことを悟ったのだ。
そうまさしく「この世から出て行くわ 魂が悟ったよ」だった。

僕は坂本冬美の凛とした姿に
すぐさまこんなでたらめは続けるべきではないと思った。
年を越してはならない。今すぐにでも次の一歩を踏みだすべきと決めた。

そうして僕にしては上出来な
5年も続いたTwitterアカウントは幕を閉じた。
その直前やりとりをさせていただき温かい言葉を頂戴したお二人の方、
突然の終了で驚かせてしまったフォロワーの方々、
ごめんなさい、そしてありがとうございました。

そらより、ITSORAYORI、ロマグレの更新と過去記事のご案内は
https://it.sorayori.com に集約します。
しかしこちらはほぼほぼbotでツイートは控えます。

代わりに新しいアカウントでつぶやく。
誰に評価されなくたっていい完全「自分目的」。
僕はまたゼロから出発する。

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