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フルサト

かつて海のあった故郷の村での子どものころの話。田畑や野山の話。実家に帰り遭遇した最近の話。

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カラスが鳴き騒ぐ日は

2020/1/4    

正月から縁起でもない話です。 昨年12月30日にカラスがたくさん舞い飛び、鳴きました。 わが地方では、というかたぶん田舎では、室内の大神宮様と歳神様に正月飾りと鏡餅のお供えをすると同時に、外の神様、たとえば稲荷様(うちにも裏にも小さな祠がある)や井戸神様などにお供え物として餅をあげます。 カラスはそれを知っていて、あげたそばからかっさらって行きます。 そして「ここにエサがあるぞう」とばかりに近くの電柱に停まり、辺りに呼ばわるのです。 それならよいのです。理由がわかっているから。 でも、本日1月4日。またカラスが鳴き騒ぎました。 朝から母は「なんだろう?」と怖れを口にします。 そう。理由もなくカラスが騒いだときは不幸が起こる(起こった ...

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遊び道具をナイフで工作した昭和半ばの子どもたち

2019/12/27    

僕が小学生だったある数年の冬、小さな折りたたみナイフが大流行したことがありました。 それで竹やりや竹鉄砲、木刀などを作るのです。 たとえば竹やりは川のそばに自生している細く真直ぐ伸びた女竹を使います。 のこぎりで長さ1メートルほどに切り、片方をナイフで斜めに尖らせます。そしてもう片方には尻から縦に5センチほど割れ目を付けます。 細長いアオキの葉を採り、先端にナイフでジェット戦闘機の尾翼のような矢形の切り込みを入れます。これをさきほどの竹の割れ目に差し、最後に“尾翼”が抜け落ちないように尻を糸で縛り完成です アオキはこの地方では冬に鮮やかな赤い実をつける低木の常緑樹でよく庭木として植えられています。鳥が実を食べフンを落とすのか、辺りの ...

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フルサト

イブの朝ほっかほかのローストチキンがやってきた

2019/12/26    

クリスマス・イブの朝、近くの住宅団地に住むおかあさんがローストチキンを届けてくれました。 てかてかにあぶり蒸された大きな鶏もも肉はまだ湯気が出そうなほど温かい。聞けば今朝調理したばかりの、できたて。自分の母が食べやすいように骨なしで毎年作っているのだそうです。 「何人でお住まいかわからなかったもので」と顔の知れた母と僕のために2枚持ってきてくださいました。 昔、お肉屋さんをやっていた祖母から教えてもらった作り方とのことで、美味しさはきっと間違いなし。居合わせた母といっしょに大騒ぎで受け取りました。 このおかあさんは今年からうちの空き農地で家庭菜園を始めた方。心のこもった手料理はそのお礼の品でした。 わが家では農地を近くの住宅団地の方 ...

フルサト

高校進学の叔父からのお祝いはSEIKOロードマチックだった

2019/12/21    

今年75歳になった叔父がシクラメンの鉢植えを届けてくれました。例年のことで「道の駅」に出荷しているうちの一つを分けてくれるのです。 このあと年末には稲藁で編んだしめ縄をこしらえてきてくれます。実家の地方ではそれは鳥居のような形をしています。頭に橙とウラジロとユズリハ、幣束を、また両足元に松と竹の葉を麻ひもでくくり付ければ正月飾りの完成です。大神宮様と年神様に横並びで供えるとそれは壮観で「ゆく年くる年」で中継していただきたいほど厳かです。ただ昨年、屋敷内のユズリハの木が倒れてしまいこれだけはもう調達できません。この正月も欠いたままとなるのが少し残念です。 さて、久しぶりにお会いし、めずらしく暖かい日だったので上がりかまちで長話をしまし ...

ココロノ フルサト

納屋でみつけた八丈島の焼酎は亡父からのギフトか

2019/12/8    

実家の納屋を片付けていたら未開封の焼酎を発見しました。 八丈興発の麦焼酎「情け嶋 25度 700ml」と芋焼酎「鬼ごろし 25度 700ml」。 酒好きの父のこと。大切にしまっておいたものの、体を壊し、そのままになってしまったのでしょう。 発見した場所は昔牛小屋だったあばら家のコンクリートの床の上。よれた段ボールの中にありました。少なくとも18年以上は寒暖の激しいその場所に放置されていたはずです。 果たして飲めるものなのか、恐る恐るキャップをひねり、瓶口に鼻を近づけると、異臭はありません。考えれば蒸留酒ですから。未開封であれば腐るはずもない。埃まみれの瓶を洗い、記念に写真を撮りました。 父は酒好きで知られていました。以前お話ししまし ...

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