少年と母をたくさんの遊民たちが迎えたであろうある日のポケモンGO

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それは平日の午後。ポケモンGOのフレンドを募集できるサイトにいつもとは異なる投稿がありました。

「息子がギフト交換したい、というので」
たしかこんな趣旨の短い文章でした。

これを見た者は併せて表記されているフレンドID(固有番号)を自分のゲーム画面から入力し「フレンド申請」します。元の発信者はこれを承認することでギフトを相互にやりとりすることが可能となります。そして一度でもギフトを交換できれば3000ポイントを獲得。およそ90日以上かけて「大親友」までたどり着くことができれば10万ポイントが稼げる仕組みです。
1匹のポケモンをつかまえ得られるのはせいぜい150ポイント程度。このポイントはプレイヤーとしてのレベルを上げるのに必須のものなのでギフト交換は魅力的なボーナスのひとつとなっています。

ちょっと興味を覚えたので僕はこの少年に「フレンド申請」を送ってみました。そしてめでたく友達認定いただき確認できたのがこのアバターです。

うんうんうん。小学校3~4年生かな。活発な少年らしい好感のもてるスタイルです。
きっとお母さんのスマホでときどきゲームをやっていて、友だちからレベルを上げる手っ取り早い方法を聞き「僕もやってみたい」とサイトへの投稿をお願いしたんだろうな。

お母さんの投稿にどれだけのひとが応えたのでしょう。平日の昼間なので、僕と同じような暇人(遊民)しか反応できないはずです。でも相当数のひとがあのお母さんの投稿に反応したのではないでしょうか。

ポケモンGOのローンチ当時、街や公園にはスマホをシュッシュする老若男女があふれました。あれから5年、すっかりブームは去り、それでも中毒から抜けだせない残党が隠れるようにシュッシュしています。そんなやさぐれどもの前に爽やかな微風とともに現れたのがこの母と少年でした。かざらない親子の関係とこのゲームが好きという初心にこころをくすぐられたのはきっと僕だけではなかったはずです。

あれから1日。この少年からつぎの反応はまだありません。早く学校から帰ってこないかな、と心待ちにしている大人がここにいます。

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