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人生を楽しんでる風なのがうらやましいひとへ

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Twitterでいろいろなひとをフォローしているといろいろな“日報”を覗くことになる。
今日は「人生を楽しんでる風なひとがうらやましい。毎日仕事は不安だし、家に帰ってもひとりぼっち」的なツイートが巡ってきた。
「そんなことないよ」と横から失礼のコメントをしようかと思ったけど、Twitterの極意は「スルー」であるとわきまえているので、放置することにした。
たぶん、その方からすると僕のツイートは「人生を楽しんでる風」な部類かもしれない。
いろいろなアカウントでもう10年以上Twitterをやっているけど、ただひとつ守っているポリシーがある。それは「人前でツバを吐かない」ということだ。ひとさまの庭を汚したくないし、ましては自分のリビングにツバなんて吐きたくない。
ぎりぎり泣き言を云う夜もあるがぎりぎりツバにならないよう薄めている。
僕は、思う。
みんな不安なんだよ。家族がいても、恋人がいても、こころをさらう夜はいつもひとりなんだよ。だから今日の、昨日の、ずっと昔のうれしかったこと、案外悪くないよ的なことをいっしょう懸命探し出して言葉にしているんだよ。
自分のいつも通る道、窓から眺める庭、コーヒーでほっとするリビングにはせめてきれいな花を咲かせたいじゃないの。人生はワンツーパンチ。汗かきべそかきだからこそ、自分の手で顎を押し上を向いて歩こうとみんな頑張ってるんじゃないか。
あなたは、そうではないですか。
僕は今夜、10時に布団に入りました。1日庭仕事で疲れていたし、25度の安焼酎で喉を十分潤したし、すぐに眠れると思っていたけどそんなことはなかった。
コミュニティの長を務めていた昨年度、何人かの若い班長から猛烈な拒否反応を受けた。田舎の事なかれ主義が久しぶりに帰ってきた門外漢の理想主義を排除しようとしたのだ。まあ、当然といえば当然だが、生まれ故郷の民度の低さに失望したし、その反発の仕方がいまでも腹立たしくて仕方ない。
そんなことが思い出されて、もう脳内がバチバチである。
だから僕は明日朝、庭に実ったいちじくのことをツイートしようと思う。
人生は後悔することばかりだし、背負うものが多すぎてぜんぜん楽しくないし、これからやらなくちゃいけないあのことはうまくできるか不安だし、半分ボケた老母との暮らしは孤独だし、女房とのLINE、zoomもお互いの存在を確かめるのがやっとだし、「人生を楽しんでる風」な僕はほんの瞬間の出来事なんだけど、だからこそそれをクローズアップして我が人生の大きな意味に持ちあげて毎日を前向きに生きているんだよ。生きることに目的なんてない。ただ生まれたから生きるだけ。でもどうせなら楽しく盛り上げたいじゃないの。だからその片鱗を探すのさ。
そうそう。不安の解消には「没頭」がいいらしい。そういえば20代前半の頃、恋人もいなく、毎晩銭湯の最終時刻ぎりぎりの生活を送っていたとき、たまに住まいの近くの東京荒川の土手を走っていた。夜、支流が合流する水門を上から覗き、絶え絶えの息で水のうねりに頑張ろうと思った。
あのツイートの君。解決できるのは自分しかいないよ。いつか気付いてくれるといいんだけど。

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