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「おいしゅうなれ」の今川焼

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主人公るいとジョーは回転焼きのお店を始めることにした。
本日2022年1月26日のNHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」での話だ。
るいの曾おじいちゃんが営んでいた和菓子店は美味しいと評判で、あんこの気持ちになり「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ」と念じながら作るのが秘訣とされていた。それは祖父、母へと受け継がれ、ほんとうに幼いときにわずかに見知ったことだったけど、るいはその記憶を頼りに回転焼きに心機一転を掛けることにした。

回転焼きにはさまざまな呼び名があるらしい。僕の実家では「今川焼」が通称で、妻と東京で暮らしてからは「大判焼き」と呼ぶようにもなった。
Twitterでフォローさせていただいている方によると「御座候」という呼び名もあるらしい。小粋な名称だが由来が気になるところだ。

昔むかし、僕が幼かった昭和30年代のころ、祖父は自転車で近くの繁華街まで出かけると――近くといっても現在クルマで10分はかかるところなので遠い――よく今川焼やくず餅をお土産に買ってきてくれた。
農作業の合間の3時のおやつとしてそれを縁側に広げ家族みんなで食べた記憶がある。
どちらもとても美味しく僕が甘党に育った原因のひとつではなかったと思っている。
その祖父が贔屓にしていた和菓子店はいまでも営業しており、あの日いっしょに食べた叔父が持病の通院のついでにたまに買ってきてくれることがある。

先日は今川焼をなんと2パック10個も持ってきてくれた。
さっそくお茶を出しいっしょに食べようと誘ったがいらないと言う。どうやら叔父ご本人はお店でパクついてきたものと思われる。
さて相当老いた母と老いた僕のふたりではとても1回で食べ切れる量ではない。まして最近糖尿病になるかならないかの血糖値をうろつき次回は血液検査が待っている身としては若いころには楽勝だった”2ケ食い”などとてもできない。
そこで1個ずつラップで包みエイヤっと冷凍してみることにした。解凍時は2個なら電子レンジの500wでおよそ3分。するとふっくら熱々の状態に復活する。
母と僕は3時のおやつとしてたまにそれを取り出し美味しくいただいている。

僕もまたそれを「おいしゅうなれ」とチンしている。

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