長い夢

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夢を見た。

僕は作詞家で、プロデューサーらしき男の発言にハッとする。
「この『カーキ色』ってさ、こんな言葉あるの? 何色よ」
「カアキ色?」「樺秋色?」「柿色?」
さて、カーキ色ってなんだっけ。僕はまったく混乱してしまう。

何か間違いを犯したに違いないと思い悩んだ僕は、古い実家の玄関の前にいる。そしてなぜか細長い折れ枝の上に乗っている。
それはやや曲がり、そのしなりを利用しジャンプしてみる。最初はうまくいかないが、腕を振り、膝を曲げ、足首を柔軟に対応させることで、より高く飛び上がれるようになる。切り枝と僕のカラダは一体となり、ジャンプマシンとして機能する。
見てごらん。すごいじゃないか。工夫すればこんなにうまくこなせるんだよ。僕は歓喜に包まれる。

もっと上手になりたくて、村の奥の雑木林へと新しい枝を拾いに行く。
今は冬なのだろう扇状の野原が薄茶色に広がっている。林と野原の境目でちょうどよい枝をみつけ、家路に向かおうとした瞬間、しまうまのような動物が1頭目に入る。そこは雑木林の坂道で50mほど先の頂上に薄暗い畜舎のような建物が見える。そこから続々と小ぶりの茶色い馬が列をなして下りてくる。扇状の野原に放牧されたと悟り、邪魔にならぬようその場を去る。

場面が変わり、帰路にあった僕は丘の上のニュータウンへと足を踏み入れている。広々とした敷地の両側には透明なガラスの壁に囲まれたブティックや小ぶりのマンションが立ち並ぶ。どれも紫檀のように落ち着いた紫紅色を発する木製で、そこに光彩を放つ電飾がちりばめれている。
修学旅行なのだろうか。女子中学生の集団が、ガラスの壁の自動ドアが開き歓声を上げる。
誰かが「こんなところに住みたいね」と漏らした。
僕は広場の反対側に建つ、同じようにガラスの壁に囲まれた紫檀づくりのマンションの2階、3階の小さな扉の列に目をやる。
「ほんとうにそうかい?」
確かに豪華ではあるが、実際に住んでみたら狭苦しいに違いない。第一、普段着で外に出ることさえできないじゃないか。

ここでまた最初の疑問が沸き上がる。
「カーキ色って?」
起きたらネットで調べてみなくちゃ。僕は夢の中なのに絶対忘れないようにしようと胸に刻んだ。

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