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イーグルス「ホテル・カリフォルニア」は「呪われた夜」ですでに完成していた

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昭和30年代半ば生まれの爺のセンチメンタルゆえ単なる世迷言かもしれません。ただ生きてるうちにこのことだけははっきりしておきたいと思ったので記しておきます。
晩夏のBGMはイーグルス(Eagles)で決まりなのであります。
それもアルバム「ホテル・カリフォルニア( Hotel California)1976年」の「ラスト・リゾート (The Last Resort)」に尽きる。
西日に光る海のきらめきを弾くピアノソロがなんとも泣けます。
いまは亡き親友とカローラで半島を夜通しぶっ飛ばす。砂浜で仮眠を取るも、早朝に部活女子の「ファイオー、ファイオー」の声。起き上がるとタイヤのすぐそばまで波が打ち寄せていました。そして車内を覗き込み不審顔の部活女子たち。僕らは「じゃあ行くか」とまたエンジンに点火しました。20歳前後のあの時代が一気に蘇るのであります。
その後、イーグルスを聴き込むに及び、じつはアルバム「ホテル・カリフォルニア」はその前作のアルバム「呪われた夜(One of These Nights)1975年」ですでに完成されていたことに気づきます。
さらにその前々作アルバム「ならず者』(Desperado)1973年」の「ドゥーリン・ドルトン( Doolin-Dalton)」と「ならず者( Desperado)/この中の歌詞で日本で有名な『ダメンズ・ボーイズ』が」でその萌芽がありました。
東部から流れ、ネバダで一泊し明日はいよいよカリフォルニアだという彼らが「なんか思ってたんと違う」と旅の終盤を思ったのが「ドゥーリン・ドルトン( Doolin-Dalton)」と「ならず者(Desperado)」。
そして西海岸の果てにやっとたどり着いたけど「もう楽しくなんかぜんぜんないやん」というのが「呪われた夜(One of These Nights)」。
で、どうする?と迷った末、時代に取り残され寂れたにステレオタイプのホテルに泊まり「やっぱり来なきゃよかったんだよ」と嘆いたのがアルバム「ホテル・カリフォルニア( Hotel California)」。
と僕は解釈しております。ポピュラーミュージックとして大ヒットしたのはとても分かりやすいタイトルとジャケットのアルバム「ホテル・カリフォルニア( Hotel California)」ですが、彼らの悲嘆はすでにアルバム「呪われた夜(One of These Nights)」でこれでもかと表現されていたのでありました。
そういうふうに解釈しております。
ゆえに僕は毎年この晩夏のとき「ホテル・カリフォルニア( Hotel California)」の「ラスト・リゾート (The Last Resort)」からアルバム「呪われた夜(One of These Nights)」の「After the Thrill is Gone」。そして同じく同アルバム「One of These Night」。さらにアルバム「ならず者』(Desperado)の「 Doolin-Dalton」「Desperado」へと進み、最後に「Hotel California」へと流れるのが定番なのであります。
親友の彼がもしも存命だったら、たぶん今夜辺り半島横断のドライブに誘っていたかもしれません。そんな晩夏のイーグルス。

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