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母との同居日記006:物忘れ

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台所のステンレスの調理カウンターにメガネが置き忘れてありました。

座敷のこたつで温まっている母のもとに届けると「年を取ると置いたことも忘れてしまう」と嘆きます。

「そんなこと俺だってあるさ」と慰めますが、どうやら僕の物忘れとはレベルが違うらしい。もっとボーッとした状態で置いたと言います。

物忘れの話から、母が思い出したように近所の方のエピソードを語りました。

同年代の女性です。入れ歯をどこかに置き忘れたようでいつまでたっても見つかりません。外出時に仕方なく夫の入れ歯を装着しました。すでに亡くなっていますが、なぜか入れ歯が残っていたようです。歯がまったくないと明らかに変ですが、一部でも入れ歯が入っているとサマになるということで夫の入れ歯の拝借となりました。「どこいったかわかんなくて、困ってんだよ」とその方は笑いながら言い訳したそうです。

母は何かをきっかけに記憶の引き出しのカギが開き、物語ります。

メガネの置き忘れから出た笑い話。

単調な毎日でも些細なことで虹がかかります。

 

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(注)このポストは老境を迎えた男が実家の母の世話をするため“単身赴任”で頑張る姿をお伝えするものです。同様の境遇にある方の慰めになれば幸いです。正直、僕自身のストレス解消のためなので多少乱暴な言い回しや相手を責める言葉が飛び出しますが、怒りは滑稽の証左とお許しください。深刻の闇に惑うのではなく諧謔の灯を掲げ明るく生きるため、今日も顔晴りました。

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