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母との同居日記002:朝7時半、お風呂のフタを取れ取らないでもめる

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記録的な勢力の台風19号。断水に備えお風呂に水を張っておきました。
すると今朝、母が何か騒ぎ立てています。

母「浴槽のお湯にフタをしたら濡れて傷む」
僕「いや水だから」
母「それでもダメだよ、フタをしたら」
僕「もしかしたら飲み水にするかもしれないんでフタをしてるんです」
母「…」

言い負けるのが癪にさわるのか、今度は浴室換気扇を責めます。

母「フタをするなら換気扇は止めくなくちゃダメ、電気代がもったいない」
僕「カビ予防にはずっと回しておくのが大切なの」
母「じゃあ、なんでドアを閉めてる」
僕「開けたら部屋の中に湿気が入るでしょ。ドアの隙間から空気が入るので大丈夫なの!(わからずやにいいかげん切れかけます)」

母がひとりで暮らしていたときお風呂がカビだらけになったことがあります。以来、めったに風呂に入らなくなりました。カビの発生が怖くて僕が浴室を利用すると換気扇を回せと言う癖に、朝は止めないと気が済みません。浴室内はまだ濡れているので換気は必要です。いまや「24時間換気装置」がバスルームに標準装備の時代。古い時代の知識を盾に頑迷となっているのが困ります。

母「換気するなら、フタを空けていっしょに干しておくんだよ、フタが傷むんだよ」

また浴槽のフタに戻りました。

僕「紙でつくったものでなし、たった半日で傷むフタなんかどこにある!(完全に切れてます)」
母「フタは濡らしておいちゃだめなんだよ(僕に負けないくらいの大声)」
僕「ずっとやっておくんじゃないの!台風が過ぎたらフタを取るからいいんだよ!」
母「好きにやりやがれ(小声で)」

母は朝食の準備に取り掛かり、僕は掃除機掛けに戻ります。

血を分けた母と子というのは不思議なもので、その5分後には何事もなかったかのように穏やかな口調で話しています。

僕「ポット取ってくれる?」
母「薬? 湯呑やろうか?」
僕「だいじょうぶ、これ(ご飯茶碗)で飲むから」

わがつれあいとでは、きっとこうはいかないでしょう。たぶん2~3日は気まずい靄がふたりを包むに違いありません。

お風呂のフタというどうしようもないことでヒートアップしている老母と子。賢者モードに戻り反省してみると、ちょっとした気づきがありました。

モラル・ハラスメントというのがありますよね。もしかしたらこれってその初期段階ではないのかしら。

互いが自分の正義を押し付け合い、声の大きさや論理で相手を言い負かそうとする。そうしたマウンティング合戦の勝者が以降モラハラの主となるのです。

僕と母は今朝その不毛な戦をやっていたわけです。

あああ、怖! 母をモラハラの餌食にするところでした。これからは声を荒げず、冷静に根気よく説き伏せなくては。母の「プロの同居人」になるのは、なかなかむずかしいですね。

 

母と僕に新局面!

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(注)このポストは老境を迎えた男が実家の母の世話をするため“単身赴任”で頑張る姿をお伝えするものです。同様の境遇にある方の慰めになれば幸いです。正直、僕自身のストレス解消のためなので多少乱暴な言い回しや相手を責める言葉が飛び出しますが、怒りは滑稽の証左とお許しください。深刻の闇に惑うのではなく諧謔の灯を掲げ明るく生きるため、今日も顔晴りました。

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