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故郷の新年会

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実家の村は50世帯ほどで、それがいくつかの班にわかれています。先週末はその班の新年会でした。近隣の飲食店に予約し、飲酒運転の心配がないよう送迎バスを出してもらうのが通例です。父の時代は1泊旅行で盛大にやっていましたが、羽目を外す男衆にご夫人方があきれ長くは続きませんでした。どの班もおよそ同時期に新年会を開くため、村のめぼしい道に送迎バスが複数やってきます。

今年は北風が強く、お待たせするわけにはいかないと早めに家を出ると、集合場所にはもうバスが停まっていました。「運転手さんが気を利かせ早めに来てくれたのだな、感心、感心」と心を躍らせ、入り口ドアのステップに足をかけ「みなさん明けましておめでとうございます」と声を張ると「おや?」とか「あれ?」とか不信がる声が帰ってきました。

不思議に思い、顔を上げ、目を見張ると、なんと別の班の送迎バスではありませんか。思わず口をついた言葉が「あら、間違えた」。なんとも間の抜けた反応に、目の前に座る、よく知る先輩が破顔で「いいよ、乗ってけよ」と声を掛けてくださる。

一拍間をいただいたことでボケをかます余裕ができ「それではみなさまよいお年を」と言って笑いを残し去ることができました。

いや日常においてもツッコミの存在はありがたいものです。

さて、定刻通りにやってきたわが班の送迎バスで連れてこられた飲食店は、僕にとって初めてのお店。

会の開始に当たり、幹事にこう申し出ました。

「毎年、ビールや日本酒を注文してくださるけど、結局呑むのは僕ともう一人だけ、みなさんに申し訳ないので今年は少なめにしてください」

言えた、言えた、うむ、お手柄と己惚れたのも束の間「いや、ここは飲み放題なのよ」と幹事さん。

またもや失態を披露してしまい「ああ、そこまで呑めとおっしゃるなら呑まないわけにはいきませんね」と開き直るのが精一杯でした。

結局、ビールのコップと、熱燗のおちょこ3盃を並べ、両手で同時にお酌していただくちゃんぽん。したたか呑ませていただきました。

故郷に帰れば、温かい人々。ありがたい、ことです。

 

 

 

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