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見知らぬオヤジを電車内で膝枕した夢

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ここ5年くらいでしょうか。仕事をリタイアしてから「出先の駅で家に帰れなくなる」という
夢をよく見るようになりました。かつて仕事で遠方の会社や工場に取材にいくことがちょくちょくあり、駅の路線図を確認し時間調整をした、その記憶が「もしできなくなったら」という老いの心配と重なり夢を見させているのかもしれません。

その夢は電車に乗り込んだところからスタート。そしてやはり行き先がどこ行きかわからない。車内の扉上部をあちこち探しても路線図が見当たらない。急に不安になり落ち着け落ち着けと空いた座席に座りました。

隣には見知らぬ家族がいます。そして私が座った席の隣には同年代と思われる初老の男性がいる。私が座ると間もなく彼は私の膝に正方形のタオルを敷き、いきなり横になり頭をのせてきました。慌てた私は何かののしるような言葉を発し、すぐに立ち上がり、その場を離れます。

車内を歩くと今度はまた別の人物、初老のおばさんがとなりの空いてる席に横になろうとしている。そこで「ああこの電車はそういうひとたちの暮らす沿線を走ってるんだな」と妙に納得するのでした。

そして自分が向かってる先、乗っている路線を確認するため次の停車駅で下車します。そこでも構内を駅員や切符売り場や路線図掲示板やらを探し回るのですが、どこにも見当たらない。気がつくとどうしたことか、駅ビル内の食堂街に迷い込んでいる始末です。

堂々巡りをしているうちに駅の外に出ます。そこはどうにもうらぶれた街で、鉄の廃材が入り口から見えるスクラップ工場が駅に隣接してあるのがわかります。

さらに歩いていくといつの間にか線路を越え駅の出口の反対側に回っています。遠くに駅の正面が見えます。それが意外に立派な駅舎で、駅の名前や路線を知る手掛かりがつかめると思われました。私はほっとし、その瞬間、夢から覚めました。

たびたび似たような夢を見、そのたびに老境を迎え人生の行き先に惑う自分の深層心理が顔を出しているのだろうと少し寂しい思いがよぎります。

今回「オヤジの膝枕」が登場したのは初めてで驚きましたが、ある意味新鮮な出来事であり、それはそれで賑やかな人生の彩りとして価値があるのかもしれません。

あああああ、歳とって行くなあ~。

記事一覧掲載の画像はphoto by photoAC

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