カゾクト

母との同居日記004:以心伝心の「ロースとんかつ」

冷蔵庫に積もった生協の冷凍食品を大量に廃棄したことは前回お話ししました。

聞けば商品チラシなど見ずに、注文票のタイトルだけで判断していると言います。直感的にピンとくるものを冷蔵庫の在庫も確認せず注文しているのでしょう。なるほど同じ商品ばかりたまるわけです。

なんとかこの負のスパイラルから抜け出さなくてはなりません。

そこで、生協の注文票は僕が書くことにしました。

しかし毎日横になりテレビを点けたり消したりしている退屈な母にとって、それは数少ない“おたのしみ”に違いありません。それを取り上げてしまうのは忍びないし、これ以上ボケが進んでしまっても困ります。

最初は、頼みたい商品の番号をメモ帳に書き写してください、とお願いしました。

でも、よく考えると拡大鏡でいちいち数字を拾い、転記するのは手間でしょう。いままでえんぴつで直接「1」と記入すればよかったのですから。この手軽さもたのしさの要素のひとつであったはずです。

そこで母には注文票のタイトルに丸をつけてもらうことにしました。

それを僕が受け取り、冷蔵庫の在庫と献立の予定をつきあわせ、要不要を相談。最終的に僕が注文数を記入します。

あっ、申し遅れました。

毎日のごはんのおかずは朝、昼、夕とすべて僕が作っています。車が運転できないとスーパーへの買い物がとても不便な田舎なので当然、買い出しも僕の役目です。

近所のお母さんは僕が帰ってくると聞き「食べさせるのがたいへん」と母を気遣ったそうですが、そんなことはありません。料理はお手の物なので調理からお片付けまでぜんぶお世話しているのが実情です。

「おかずを考えるのがいちばんイヤ」と言い切る母ですので、それは助かっていることでしょう(と自画自賛)。

ちなみに今夜は生協の冷凍食材があったので「ごぼうと鶏肉の卵とじ」と「かぼちゃのさとうバター味」を作りましたよ。

さて、生協の注文を本日初めて母と相談しました。

僕の手元に注文票はないのでチラシとにらめっこです。そして気になったものをカッターで切り取り、クリップでまとめました。

僕はとんかつが好きなので「レンズでサクッとロースとんかつ 2枚(200g)  本体298円」をウクウキ気分でチョイスしました。

レンジでチンするだけですから、ラクしておいしい。これ以上素敵なことはありません。

そして母の注文票を見ると、です。なんと同じ商品に丸が付けてあるじゃないですか。

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なんだかんだ言って親子です。母には何も告げませんでしたが、ちょっとうれしい同居の瞬間でした。

夕食後、母がこたつで「よいしょ、どっこいしょ」と起き上がろうとしています。「なんにもしないで、まるで大仕事のあとのようだ」と冗談めかすと、母もおもしろがり、広い座敷に団らんが戻りました。

母と僕は、少しずつペースをつかもうとしています。

 

母と僕に新局面!

高齢の母のために自作した「大きな字のドリル式漢字クイズ」をやってもらったら

 

(注)このポストは老境を迎えた男が実家の母の世話をするため“単身赴任”で頑張る姿をお伝えするものです。同様の境遇にある方の慰めになれば幸いです。正直、僕自身のストレス解消のためなので多少乱暴な言い回しや相手を責める言葉が飛び出しますが、怒りは滑稽の証左とお許しください。深刻の闇に惑うのではなく諧謔の灯を掲げ明るく生きるため、今日も顔晴りました。

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