なんだか神々しいお姿のパステルミケ娘様。「夜警」ならぬ「お留守番」のため家に残され「さみしいよ」オーラを猛烈に放っているところであります。
わが家の東隣は建物が近いため、やや西に傾いた陽射しがガラスにうまく反射し、まるでレンブラント・ライトのように窓から差し込みます。
スポットライトを浴びたわが愛猫は舞台女優のごとく哀しみのまっただ中に佇んでみることにしたようです。
しかしこれは一時のポーズであり、主がいなくなったらなったで、トイレの消臭ペレットをまき散らし、キッチンカウンターにうっかり出し忘れたラップ包みのごはんを食い破る傍若無人を発揮するのです。
そして「そんなことしたかしら」ってな、のんきな顔で毛糸のブランケットの下、ベッドにぬくぬく包まって寝ているのです。
彼女はときどき連れ合いの寝ている横にお気に入りのおもちゃを置きます。朝もまだ暗いうちに、こちらがもうすっかり忘れていたものまで、どこからか探しだし、くわえてきます。「遊んで」なのか、「プレゼント」なのか、いやきっと「これあげるから、早くゴハン出して」の意志表示なのでしょう。
ちゃっかりさんのパステルミケ娘様。「黒猫姉様と仲よく、しっかりお留守番してるんだよ」と声をかけ、玄関のカギを掛けながらドアガラスの隙間から覗くと、まだじっとこちらを見つめています。
「猫と暮らすってどういう感じ?」ときかれたら、たぶん「たのしいよ」とひとことですましてしまうでしょうが、詳しく説明するとしたら、たぶんこんなたわいもない話になるので、やっぱりひとことですませるべきなのでしょうね。
そんなネコナデ。
黒猫姉様とパステルミケ娘様の詳細は「そらより、とは」で