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老母に野菜作りを学び始めた老息子

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母の家庭菜園を借りてトマトと小玉スイカの苗を植えてみました。

 

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写真は小玉スイカ“愛ラブ”の苗

農家の倅なのに田んぼも畑も一切経験がなく、ドシロートなのですが、母が生きているうちに栽培法を学んでおいた方がよい、と叔父のアドバイスがあり始めた次第です。

昨年暮れごろに母は近所の方とのおしゃべりで「さやえんどうの種蒔きは3月なのかえ。いつだっけと考えたら、すっかり忘れちまってさあ」などと笑ってました。

なので春には畑を始めるのだな、と思っていたのですが、いっこうに手をつけようとしません。尋ねると今年は億劫でやる気にならないとのことです。1年ごとに弱っていくと自己裁定し、こたつで横になっています。そのうち畑は荒れ始め、周りだけでなく中にまで雑草が生えてくる始末でした。

そんな折り、たまたまほかの用事で寄ったホームセンターで、生きのよい苗に目が止まります。せっかくの畑をダメにしてしまうくらいなら僕が野菜作りをすべてきではないか、とそんな思いつきも手伝ってのトマトと小玉スイカでした。

なかなかの孝行息子だとばかりに母に苗を掲げ見せ笑顔で報告すると、なんと「ダメダメ」のお説教が始まってしまいました。

時は4月末であり、まだ寒くて植える時期ではないと言うのです。「いや、マジか」とビビりましたが、売っているので買ってきたまででまったくダメというわけでもないだろうと思い直し、その寒さを凌ぐ方法を教えてくれろ、と苦笑いを浮かべながら低姿勢で乞いました。

そしてご教授いただいたのが
1.藁で根元をマルチングすること
2.ビニールで風よけのカバーをかけること
の2点。

「まあ、失敗して学んでいけばいい」と励ましのお言葉まで頂戴いたしました。

その一方、僕のやる気に感化されたのか、畑の中の草取りに2日続けて精を出す元気も見せてくれました。

老母と老息子の間柄でも、いっしょに暮らしていると互いにどこかインスパイアする点が生まれるのですから、やはり人間というのは尊い生き物であるな、とちょっと思いましたよ。

天気予報によると明日は雨だそうです。このところ照りが続いていたので苗たちにはよいお湿りとなるでしょう。

 

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