本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

妻が髪型を変え若返ったとき夫は

この記事は約2分で読めます。

めずらしく髪を伸ばしていたつれあいが美容院でバッサリ切ってきた。

もともとショートボブがお似合いで、ずっとその髪型だったのだが、昨年の秋ごろから、どんな心境の変化か伸ばし始め、肩より下にまで達していた。

近所まで買い物に出かけたときなどパーカーのフードにかかるポニーテールがボーイッシュ(本人はマニッシュと呼ぶ)で、なかなかイカしているとひとりごちていた。それがまたもやイメージチェンジを図り、今度は耳が出るくらいのベリーショートにしてきたのだ。しかもクルックルのパーマである。

最初はちびまる子のお母さんのように見えたが、それは口にせず「思い切ったねえ」と言うにとどめた。こころのなかでは正直「老け過ぎでは」と思っていた。

しかし2日、3日と時間が経過し、パーマが馴染んでくると、なんだか可愛いのである。

 

shortperm

 

昔、娘を保育園に送っていた頃、お友達の一人がよく話しかけてきた。その娘の決まり文句が「ねえ、ねえ、まゆちゃんねえ」だった。それから延々と彼女の“今日”が語られるのだが、その人懐っこさがなんとも可愛かった。

ぜんぜん伝わらない例えなのだけど、パーマにしたつれあいはその「まゆちゃん」に似ていた。具体的にコレと指し示すことはできないのだが、強いて言葉にすれば「あどけなさ」である。赤ちゃんの柔らかい巻髪を無意識に連想しているのかもしれない。

ああ、ここまで綴って気が付いた。そうそう「ふしぎなメルモ」に似ているのだ。

もともと若く見え、歳が一つしか違わないのに、よそ様からはひと回りも下に間違われた。「若い奥さんで…」と冷やかされたものだが、それを本人に伝えるとたいそう気をよくし「感謝しなさい」まで言われた。それが今回の“メルモ化”である。もはやひれ伏さんばかりの格差が生じたかっこうだ。

じつは相当萌えている。その気持ちを見透かされそうで顔を会わせるのが恐いのだが、それはそれで変なのでしっかり目を見て話すようにしている。コンマ1ミリレベルの苦しさが、まるで恋の始まりのようにこころを焦がす。うなじなどは堂々と眺められるので、キュンキュンしっぱなしだ。完全に挙動不審なオヤジである。

わが家では先にお風呂に入る人が寝室を整え夫婦のパジャマと着替えを持ってくるルールだ。しかし昨夜はそれを僕がやりながら彼女に先を譲った。

些細なことだが、それくらいの親切はしていい、新しい髪型だ。

 

 

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました