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父は4人兄弟の長男であるが第2子である。
父の姉の子である長男と次男が大学生の頃、僕は高校の受験準備としてその家に半年間ほど預けられた。その家の長男からはまじめに勉強を教えてもらったが、軽音部の次男はアコースティックギター片手に「この曲がいいから聴け」としか言われなかった。その後長男は家業の土建屋を継ぐが、次男の方が人当たりは柔らかく営業向きではないかと思われた。
祖父母の第2子、長女の弟に当たる我が父は高校生の頃、好きあった彼女と行方をくらまし、探しに出た母(我が祖母)を東京・秋葉原の駅で偶然見かけ家に戻ったという人で、基本ナンパなところがやはり社交性に特化しているのではないかと思われる。
その子どもである僕は妹と父にとっての一男一女であるが、小学生の頃、同じ先生が担任となり妹の通信簿に「兄より優れている」と記すほど優秀で、その後けっこう大人になってから「〇〇さんのお兄さんなら」と信頼を得るなど社交性に富んでいた。
父の弟で祖父母の3番目の子に当たる叔父は、ご本人自体が「社交の権化」のような人で、冠婚葬祭時には基本台所が好き。女性陣を和ませるのが得意だった。日々親類間を訪ね回る事情通であり、彼に尋ねれば親類の最新の動向がわかる。
さて、ようやくわが祖父母の末っ子、大好きな叔母であるが、本日お歳暮についてお礼の電話が入った。
そこで孫の話となり、次女の娘の2番目がおっとりした長女に比べいろいろ活発でおもしろいという話になった。
叔母の娘さんお二人自体も長女がマイペースであるに比べ、次女がしゃきしゃきして社交的であったので、次女の次女なんだから、たぶんうちの血ですよ、とご指摘すると驚くような反応。叔母自体が70歳半ばというのにコミュニティの世話人を引き受けるなど社交的であるのだが、娘たちの性格分析には言及されなかった。
叔母との電話では「たぶん兄弟姉妹の上の動向をつぶさに観察し、身の処し方に優れれようになったのだろう」という結論に至ったが、伯母自体も下の子であるわけだからその意見は自身の発露として信頼性があつい。
我が家系は第2子が社交性に優れている。第1子で長男である僕には耳の痛い話であるが、さてあなたのご家系はいかがであろうか。もしかしたらそっくりであるような気もするので、どなたかイグノーベル賞覚悟でご研究いただくことを願って止まない。