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接種会場へ向かう直前に妻からかかってきた電話

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新型コロナワクチン第3回目の接種を無事終えました。

子供のころから注射が苦手な僕は目をつむってよいものか思案していましたが、すぐに「おつかれさまでした」と告げられ拍子抜け。先生の腕がよかったのか今回はいつ針を刺したのかわかりませんでした。会場での案内スタッフの方々もさすがに3回目ということで手際がよくスムーズに事が運びました。
感染対策は万全ではないものの、これで入院・重症化・死亡に対する予防効果を高めることができこころがいくぶん休まったのは確かです。
関わられた方々ありがとうございました。

さて、そんななか肝を冷やしたのは離れて暮らす妻からの電話であったというお話です。

午前10時が接種予約時刻であったため、少し早めに家を出ようとトイレを済ませリビングに戻るとスマホが繰り返し振動しています。電話です。手に取ると妻からでした。
いつもは朝9時または夜9時にLINEで今日の出来事を報告しあっているのですが、接種があるため朝の報告はしませんでした。とはいえ電話をかけてくるなんてよほどのことが起きたに違いありません。
電話を接続し開口一番「どうした?」と尋ねました。
すると僕の体調を心配しての連絡でした。
じつは昨年8月末に軽い脳梗塞を発症しました。それが2回目のワクチン接種からほどなくしてのこと。気がかりでしようがないと涙声で訴えます。
ネットニュースで知ったのか有名なタレントの方が脳梗塞で入院したこと、また別の方が亡くなったこと、そのいずれもが3回目のワクチン接種後であったことが背景にあるようです。
「伝えておかないと一生後悔すると思って(半泣き)」
すでに亡き者となっている僕。
心配だといわれてもこの直前に接種をキャンセルするわけにはまいりません。まして打つ気満々だからそれしきのことでひるむはずもありません。ただそんな妻のこころ遣いがうれしくてこちらも声が詰まります。
「大丈夫、そう言ってくれて、いい厄払いになったから」
とりあえず今後2週間ほどは無理な作業は控えることを約束し「行ってくるよ」と告げました。 

接種を終えすぐさまLINEで報告すると「よかったあ」の返信。命の危険を危うんだ今朝の彼女とは異なり抵抗力アップを素直に喜んでくれているようでした。送られてきたスタンプが踊っています。

明後日、たった数日間ですが僕は妻の暮らす家に戻ります。

 

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